1. TOP
  2. ショップブログ
  3. LOVE PIECE CLUB JOURNAL vol.2 〜セルフプレジャーの科学的効能〜 PUISSANTE from France

LOVE PIECE CLUB JOURNAL vol.2 〜セルフプレジャーの科学的効能〜 PUISSANTE from France

LOVE PIECE CLUB JOURNAL vol.2 〜セルフプレジャーの科学的効能〜 PUISSANTE from France

LOVE PIECE CLUB JOURNAL

これは、世界中の女ともだちから、あなたへ届くラブレター。


わたしたちLOVE PIECE CLUBは、女性が自分を大切にし、安心して性を楽しめる世界を願って、30年にわたりフェムケアやセックストイを届けてきました。

この連載では、世界中から出会ったブランドたちの魅力と、その奥にある“思想”や“感性”を少しずつ紐解いていきます。


第二回はフランスのトイブランド「PUISSANTE」が送るセルフプレジャーの科学的効能についてのお話。


メディアでも、友人同士の会話でも、いまだに語りづらい話題であるセルフプレジャー。でも、科学的にはその健康効果がしっかりと認められているんです。


今回は、さまざまな方法で自分を気持ちよくするためのヒントをご紹介するとともに、「セルフプレジャー=恥ずかしいこと」という固定観念をほぐしていけたらと思います。オーガズムを一つずつ重ねながら、私たちのセクシュアリティをもっと自由に、もっと自然にしていきましょう!



数多くの科学的なメリット、まとめておさらい

ぐっすり眠れるようになる

セルフプレジャーを実践することで、睡眠の質が高まるという効果が期待できます。セックスセラピストのヴァレリー・マジョールによると、オーガズムは深いリラックスをもたらし、体をゆるめてくれるそうです。その結果、心拍数が下がり、血圧も低下し、心身ともに深くて回復力のある眠りに入りやすくなるのです。

さらに注目すべきは、セルフプレジャー中の脳波です。研究によれば、その周波数は瞑想中と同様の「シータ波(4~8Hz)」になっており、まさに安眠を促す理想的な状態。心地よい眠りへのパスポートとして、夜のルーティンに取り入れてみるのもいいかもしれません。


心臓の健康にも効果あり!

朗報です。心臓の健康を保つために、わざわざハードなカーディオトレーニングを頑張る必要はありません。
セルフプレジャーは心拍数を上げ、まるで性行為をしているときのように心臓を活性化させてくれます。

加えて、オーガズムによってエストロゲンの分泌が促されます。このホルモンは、心臓を守る働きを持つことで知られています。つまり、快感を追求することが、そのまま体のケアにもつながるんです。


脳にも嬉しい、セルフプレジャー

続いて注目したいのが、脳への効果。セルフプレジャーをすると、「アドレナリン」と「コルチゾール」という2つのホルモンが分泌されます。これらは性的な刺激を通じて自然に産生される、私たちにとってとても大切な化学物質です。

アドレナリンは、興奮や期待といった感情に関連し、脳の働きを高めてくれます。集中力が上がり、気分が上向きになり、やる気や活力がみなぎる感覚が生まれます。

一方で「ストレスホルモン」と呼ばれることも多いコルチゾールは、実際にはとても重要な役割を担っています。代謝や免疫系、ストレスへの反応を調整する機能があり、適切に分泌されることでホルモンバランスや脳の働きが整います。つまり、セルフプレジャーは、心地よさだけでなく、脳の健康を保つ上でも重要な習慣になり得るのです。


免疫システムにも良い影響!

次に注目したいのは、免疫力へのポジティブな効果です。
オーガズムの直前やその最中、私たちの体はエンドルフィン(快感ホルモン)を分泌すると同時に、白血球の一種であるT細胞の産生を促します。
このT細胞は、体内の感染因子を追跡し、排除するというとても重要な役割を果たしています。

反対に、慢性的なストレスや不安は、免疫機能を抑制するホルモンを引き起こし、免疫力そのものを下げてしまいます。また、ストレスが長期化すると慢性的な炎症を引き起こすこともあり、それが感染症やウイルスに対しての弱さにもつながってしまうのです。

だからこそ、定期的にセルフプレジャーを行うことは、ストレスを和らげ、免疫力を高め、結果的に体が本来の力を発揮しやすい状態をつくることにもつながります。


気分が落ち込んだときにも

快感は、気分を整える力を持っています。そして、それは気分障害やうつ状態の改善にも効果があると言われています。
セルフプレジャー中は、エンドルフィン、ドーパミン、オキシトシンといった“快感系ホルモン”が脳内で放出されます。これらは神経伝達物質として、脳の報酬系(快楽や満足感に関わる部分)に働きかけます。

エンドルフィンは、幸福感や多幸感をもたらす物質。ドーパミンは、モチベーション、快感、報酬に深く関わっており、分泌量が増えることで気分が明るくなります。
そして、オキシトシンは「愛着ホルモン」とも呼ばれ、信頼感やつながり、満足感を生み出す作用があります。これらのホルモンが分泌されることで、脳内の神経化学バランスが整い、ストレスや不安が緩和され、全体的な気分が安定します。

オーガズムはうつの“特効薬”とまでは言えませんが、感情や精神のウェルビーイングを保つ一つの有効な手段なのです。


生理痛ともサヨナラできるかも?

セルフプレジャーは、痛みのコントロールにも一役買ってくれます。
気分が良くなるだけでなく、ホルモンの影響で強力な鎮痛効果が得られるのです。

実際に、「Menstrubation(メンストゥルベーション)」というプロジェクトでは、486人の女性を対象に6か月間の調査が行われました。その結果、生理に伴う痛みを和らげ、その頻度も減らすことが示されています。また、この鎮痛効果は、片頭痛や慢性痛に悩まされている人、更年期に見られる症状の緩和にも役立つ可能性があります。


盤底筋を鍛えて、尿もれ予防&快感アップ

骨盤底筋とは、筋肉と靭帯から成る、骨盤内の臓器を支える構造です。
セルフプレジャー中、特にオーガズム時にはこの部分が自然に収縮し、それが筋トレのような役割を果たします。骨盤底筋が鍛えられると、尿漏れの予防になるだけでなく、セックス中の感度も高まります。つまり、「感じる力」そのものが増すのです。

セルフプレジャーは、骨盤底筋トレーニングとしても、非常に効果的なアプローチのひとつと言えるでしょう。


自分の好きな「場所」を見つけよう

セルフプレジャーのためのベストな場所——それは、あなたの気分や欲望によって変わってきます。
「誰にも邪魔されない、安心できる空間でじっくり楽しみたい」という人もいれば、「バレるかも…というスリルがたまらない!」というタイプも。

一般的には、他人の目を気にせず集中できる場所が人気。たとえば、寝室のベッドは、いろんなポジションを試せる理想的な空間です。
一人暮らしなら部屋を変えてみたり、時間帯を工夫して自由に楽しむのもおすすめ。

もし実家暮らしやルームシェア中など、「家族や他人がいる環境でこっそり…」という方は:

・自分の部屋で音楽をかけて気配をカモフラージュする

・布団にくるまって音を吸収する

・シャワー中のバスルームを使う(シャワー音で自然にカバーできます)

などの工夫で“安心して集中できるプレイス”を演出することも可能です。

💡ちなみに、時にはパートナーの前で自分を愛する時間を持つことも、すごく刺激的な体験になるかもしれません。自分にとって「気持ちよくなれる場所」、ぜひ探してみてくださいね。





セルフプレジャーにおすすめのポジション7選


🔥 ベッドの上でひざ立ち

すでに体が温まっていて、性感帯をある程度刺激した後なら、このポジションがおすすめです。

片手でベッドのヘッドボードを支えながら、上体を前に倒します。そしてバイブレーターをマットレスの上に置き、腰を前後に小さく動かしてみてください。
自分のリズムを見つけて、快感に集中して。

挿入タイプのバイブ(たとえば「Chouchou」のような)を使っている場合は、腰を反らせてより深い挿入を目指しましょう。外部刺激タイプのバイブを使っている場合は、太ももをぎゅっと閉じてみて。振動が濃密に感じられるはず。


🛁 片脚を上げて、バスタイムに

「これって体が柔らかい人限定?」と思うかもしれませんが、安心してください、誰にでもできます!

まずは気持ちの良い温度のお風呂を準備して、しっかり温まってください。体全体がしっかりお湯に浸かった状態になったら、片脚をバスタブの縁に乗せます。この姿勢は、クリトリスへのアクセスがしやすく、かつ体がリラックスしているので、心地よい感覚が高まりやすいのです。

この時、指でも、お気に入りのバイブでもOK。ただし、防水仕様かどうかは必ず確認して。
お湯の温かさが筋肉をゆるめてくれるので、全体としてとても心地よく、深くリラックスした状態でプレジャーに集中できます。


🛏️ ベッドに仰向けになって

王道のポジションだけど、やっぱり外せない!

仰向けに寝て、膝を立てます。まずは胸元から、乳首にかけて優しく触れて、自分の体を目覚めさせていきましょう。そこからお腹、下腹部、太ももと、じわじわと指を滑らせながら、徐々にテンションを高めていきます。

「もう我慢できない!」というタイミングで、クリトリスをバイブで刺激。
もっと奥まで感じたいなら、足を持ち上げて、膣内にバイブをゆっくり挿入してみてください。ただし、十分に濡れていることを確認してから。潤滑ジェルを使っても◎です。


🚿 立ったままのプレジャー、チャレンジしてみて

セルフプレジャーは横になってするもの…そう思い込んでいませんか?
でも、実は立ったままでも気持ちよくなれるんです。

たとえば、シャワーを浴びているとき。壁などの安定した場所に背中を預けて、膝を少し曲げ、足を少し広げてバランスを取ります。

片手でクリトリスやヴァルヴァ(外陰部)を刺激し、もう片方の手で体を支えて。
指でもいいし、防水仕様のバイブがあればそれも◎。クリトリスに集中したあと、潤滑が十分であれば挿入へ移行してもOK。自分の「気持ちいい」に従って、自由に楽しんでみてください。


🛌 ハンズフリーで快感!「ハンピング」

いつものルーティンにちょっとしたスパイスを加えたいなら、「ハンピング」にチャレンジしてみて。

ベッドの上でうつ伏せになり、骨盤の下に枕やクッションを置いて体を軽く浮かせます。
その状態で、ゆっくりと腰を前後に動かして、クッションにヴァルヴァを優しく押し当ててみましょう。リズムや角度、圧の強さを調整しながら、自分の好きな動きを探して。

朝の時間帯にこのプレジャーを取り入れれば、気持ちよく一日をスタートできるかもしれませんよ!


🪑 椅子に座ってじっくりと

最後にご紹介するのは、椅子を使ったプレジャーテクニック。
できれば、滑らかで座り心地の良い椅子を選びましょう。椅子に座ったら、脚を開いて、少し前かがみになります。そうすることで、クリトリスと椅子の座面が自然と触れるようになります。

前後左右に動いて、摩擦による快感をじわじわと高めていきましょう。

快感が高まってきたら、指でクリトリスを優しくなぞったり、膣に1〜2本指を入れてみても◎。
刺激の種類を交互に切り替えることで、より強い快感へと導かれます。バイブを使えば、膣奥の性感帯(たとえばGスポットなど)も狙えて、マルチオーガズムも夢じゃないかも。もちろん、潤滑剤は忘れずに!


🪞 鏡の前で、自分の快感を見つめてみる

しゃがんでも、立っていても、椅子に座っていても。どんな姿勢であっても、鏡の前でセルフプレジャーをすることのは、とてもエロティックでパワフルな体験です。

自分の快感に没入する様子を見つめること——これは、私たちが自分の喜びに正面から向き合い、「こんなにも気持ちよくなっていいんだ」と自分を許すことにつながります。

体がどんなふうに反応し、どんな動きをし、どんな表情を見せているのか。
それを見つめることで、自己肯定感や自己理解が深まり、パートナーとのセックスにも好影響を与えてくれるようになります。

自分の内面と外見、両方の美しさを抱きしめるようなこの時間。あなたもぜひ一度、体験してみてください。❤️





最後に

今回ご紹介したセルフプレジャーのヒントが、次の“自分とのデート”の参考になれば嬉しいです。
「気持ちよくなる」って、決して恥ずかしいことではなく、むしろ自分自身を知ること、愛することにつながっています。
新しい方法にチャレンジすることは、女性のセクシュアリティの可能性を広げる冒険です。どうか怖がらずに、まだ見ぬ快感の世界へ、自分自身を連れていってあげてくださいね。

そしてもっと学びたい方のために、次回は月経中のマスターベーションについての記事をお届けします。お楽しみに!

📗元記事 https://puissante.co/blogs/blog/position-masturbation-orgasme