LOVE PIECE CLUB JOURNAL vol.3 〜生理中のセルフプレジャー〜 PUISSANTE from France
LOVE PIECE CLUB JOURNAL vol.3 〜生理中のセルフプレジャー〜 PUISSANTE from France
LOVE PIECE CLUB JOURNAL
これは、世界中の女ともだちから、あなたへ届くラブレター。
わたしたちLOVE PIECE CLUBは、女性が自分を大切にし、安心して性を楽しめる世界を願って、30年にわたりフェムケアやセックストイを届けてきました。
この連載では、世界中から出会ったブランドたちの魅力と、その奥にある“思想”や“感性”を少しずつ紐解いていきます。
第三回はフランスのトイブランド「PUISSANTE」が送る生理中のセルフプレジャーのお話です。
「生理」と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、下腹部の鈍い痛みやだるさ、腰の重さなどの不快感。医学的には「月経困難症(PMS)」とも呼ばれています。痛みだけでなく、気分の落ち込みや頭痛、吐き気などを伴うこともあります。
このつらさを和らげるために、婦人科で処方される薬に頼る人もいれば、ハーブティーや湯たんぽなど“おばあちゃんの知恵”を試してみる人もいるでしょう。
そんななか、2020年に行われたある調査が注目を集めました。
セックストイブランドと生理用品ブランドの共同研究で「生理中のマスターベーションが痛みを軽減する可能性がある」という結果が発表されたのです。
今回は、生理中のセルフプレジャーとその効果について、改めて見つめ直してみます。
生理中にセルフプレジャーしてもいいの?
答えは、もちろん「Oui!」
生理中のセルフプレジャーは、ごく自然で、体にも心にもやさしい行為です。
腟から出る経血は「不潔」なんかじゃありません。たとえば膝をすりむいたときに出る血と変わらない、体の正常な機能の一部です。
だからこそ、月経にまつわる「恥ずかしい」「汚い」という先入観を少しずつ手放して、自分の身体に触れてみること。生理中であっても、そうでないときと同じように、気持ちよさを感じることができます。
そして、実際に生理中に性欲が高まると感じる女性も少なくありません。ホルモンの働きが、そうした欲求を自然に促すことがあるのです。
生理中にセルフプレジャーをするときのポイント
セルフプレジャー自体に問題はありませんが、いくつかのポイントを押さえておくと、より快適に楽しむことができます。
まずは、シーツなどが汚れないように、タオルを敷くのがおすすめです。
また、タンポン、月経カップ、ナプキンなどの生理用品は外して行うと、よりリラックスしやすくなります。とはいえ、絶対に外さなければいけないわけではありません。人によっては、装着したままでも問題なくプレジャーを楽しんでいるケースもあり、自分にとって心地よい方法を選ぶことが一番大切です。
セックストイを使用する際には、コンドームをつけて保護したり、使用後にしっかり洗浄することも大切です。特にシリコン製のバイブは洗いやすく、汚れもつきにくいため安心。防水仕様の製品も多く、「Coco」もそのひとつです😉専用の洗浄剤と水でケアしてあげてください🧴
また、生理中は腟内が自然に潤っていることが多いのですが、プレジャー時の摩擦を避けるために潤滑ジェルを使うのもおすすめです。たっぷり使わなくても、ほんの少しで十分な効果を感じられるはず。
シャワー中に行うのもひとつの方法ですが、ひとつ注意したいのは、腟の中に直接シャワーを当てないこと。腟は自浄作用がある器官なので、内部を水で洗う必要はありませんし、むしろ逆効果になる場合もあります。
もしパートナーとの性交渉を生理中に行う場合は、感染症のリスクが高くなることにも注意が必要です。また、妊娠の可能性もゼロではありません。低確率ではありますが、十分な配慮が求められます。
生理中にバイブレーターは使える?
結論から言えば、もちろんOKです!生理中でも自分を大切にする時間は変わりません。
プレジャータイムの一環として、バイブレーターを使うのはごく自然な選択です。
とくに人気なのは、クリトリスだけを刺激するタイプのバイブ。出血があるときは腟の内部に触れたくないという方も多いため、外部刺激型のトイはとても相性がよいのです。クリトリスは女性の快感の中心でもあるので、満足感もしっかり得られます🥰
一方で、「挿入型」のトイを使いたいという方もいるでしょう。
経血に対して抵抗がなければ、腟内への挿入もまったく問題ありません。ただし、少しでも不快に感じたら、無理はしないでくださいね。体の声に耳を澄ませることが何より大切です。
「Coco」は内外どちらの刺激にも対応できる柔軟なトイ。
あなたの“そのときの気分”に合わせて使える、頼れる相棒です。
セルフプレジャーは生理痛をやわらげる?
Womanizer(セックストイメーカー)とLunacopine(生理用品ブランド)の共同調査では、「menstrubation(menstruation+masturbation)」をテーマに、400人以上の女性が3か月間セルフプレジャーを実践しました。
その結果、痛みの強度が軽減されたという報告が多数あり、なんと85%の参加者が、今でも継続しているとのこと。
多くの人が、1か月ほどで生理の痛みや不快感の軽減を感じたと答え、「自分を気持ちよくすること」が、生理痛のケアにつながる可能性をデータが裏付けています。さらに、けいれんの頻度の減少、感覚的な痛みの緩和なども報告されました。
そのメカニズムは?
セルフプレジャー中、そしてオーガズム時には、ドーパミン(快感ホルモン)が分泌され、心身がリラックスモードに入ります。
加えて、エンドルフィン(鎮痛効果をもたらすホルモン)は、痛みの原因となる「プロスタグランジン」の量を抑えてくれます。
このプロスタグランジンが多すぎると、けいれんが強くなり、下痢や吐き気といった月経時の不快症状を引き起こします。
つまり、エンドルフィンの分泌がプロスタグランジンを抑える=痛みが軽減されるという仕組みです。
そしてもうひとつのキープレイヤーがオキシトシン。
オーガズム後に分泌されるこの「愛情ホルモン」は、ストレスホルモン「コルチゾール」の働きを抑え、心を落ち着かせてくれます。まさに即効性のある癒しの効果です。
どうやって自分を気持ちよくしてあげる?
最初に確認したいのは、十分な潤いがあるかどうか。潤滑不足は摩擦を生み、かえって不快感の原因になります。
・まずは自分の敏感な部分を知ることから。
・乳首、太もも、下腹部など、いつもよりゆっくり時間をかけて触れてみましょう。
・やがてクリトリスにたどり着いたとき、あなたはもうすでに快感の波に乗っているかもしれません。
トイを使うのも良し、指だけで丁寧に探るのも良し。
自分の心と身体に正直に、あなたのやり方でOKです。
腟挿入に抵抗がある人は、アナルプレジャーという選択肢もあります。満足感を得る人も多いですが、こちらは特に衛生面に気をつけましょう。
気持ちよさは、あなたを守る力にもなる。
生理は、ただ「我慢するもの」ではありません。自分の身体と仲良くなるチャンスでもあるのです。
「気持ちいい」と感じることは決してわがままではなく、あなた自身をいたわる行為であり、自然なケア。今日、ちょっとつらいなと思ったら。ぜひ、そっと自分の身体に触れてみてください。
次回は「Gスポットって結局どこにあるの?」見つけた人もそうじゃない人も。Gスポットについての記事をお届けします。お楽しみに!
📗元記事 https://puissante.co/blogs/blog/masturbation-regles-soulager-douleur