
WHAT’S LPC
ラブピースクラブへようこそ! ラブピースクラブは女性が安心して性を楽しめるために1996年にオープンしました
ラブピースクラブは日本では初めての本格的女性向けプレジャーグッズストアです。女性たちが安心して性を楽しめ、安全に性の話ができて、自由に生きられる社会を目指して、北原みのりがつくりました。
男性ありき、の性ではなく、女性たちが自分ひとりでも楽しく生きられるために。世界中から女性たちがつくるバイブレーターやディルドを中心に販売しています。
ラブピースクラブは日本で唯一の、女性向けプレジャーグッズ専門店です。これまで15万人以上の女性たちがラブピースクラブを利用して下さりました。
ラブピースクラブのバイブの選び方は、安全なもの、長く使えるもの、使いやすいもの、デザインが良く安心できるもの、を考えています。
また私たちは、社会の中で女性が置かれている立場にも注意深くありたいと考えています。私たちの扱う商品の多くは、ヨーロッパや東アジアのものです。そして可能な限り、女性が経営している、または女性が決定権を持つ組織のブランドと直接取引をしています。女性たちの経済を支え、女性たちの意思を尊重することも、私たちが大切にしている価値観です。
POLICY
ラブピースクラブは心地良い
セクシャルヘルスライフを応援します!
ラブピースクラブのポリシーは、女性目線! プライバシー重視! 体に安全なものを! です。
私たちは、女性がポジティブに、主体的に、性を楽しむことを一番大切に考えています。女性が主体的に使うトイだからこそ、完全に「女性(私)目線」で選んでいます。 女性目線とは、使う女性の体にとって安全かどうか、デザインは優れているか、機能は使いやすく、また充実しているかを重視する視線のこと。日々、女性目線のトイを世界中から厳選してお届けしています。
またお客様のプライバシーを厳しく管理し、安心してショッピングいただけるショップとして信頼いただけるよう努めています。お客様の情報を扱う部署も、配送も、全て女性だけで運営し、安心してお買い物ができるための取り組みを日々アップデートしています。
また私たちは、性暴力に強く抗議します。性的なコンテンツは扱わず、攻撃的な内容、表現をしないことをお約束します。また、お客様や第三者からご指摘をいただくことに率直に真摯に対応していまいります。MESSAGE FROM MINORIKITAHARA
「ひとり1本バイブの時代」そういう思いでラブピースクラブをつくりました
こんにちは。ラブピースクラブに訪れてくださり本当にありがとうございます。ラブピースクラブの代表の北原みのりです。
ラブピースクラブは、女性が安心して性を楽しむためにつくったお店です。
1996年4月に私はラブピースクラブを立ち上げました。LOVE PIECE CLUBという名は、「愛のカケラ」、または「個を愛す」という意味をこめてつけました。
1990年代当時の「アダルトグッズ」とは、とてもじゃないけれど女性が近付けない(近寄りたくない)世界でした。レンタルビデオショップののれんの向こうのさらに向こうにあるかのような、男のためのエロの世界。売られているものは大きなペニス型で、敢えて猥雑に、敢えてどす黒い色でつくられたバイブレーターの数々。それらは文字通り「男性がつくり、男性が女性に使い、男性の支配欲を満たすもの」を具現化したような、そんなモノでした。まさか自分が「そんなモノ」を売る仕事に就くなど思いもよらずに、当時の私はホームページ制作会社を友人たちと立ち上げ、新しい「インターネットの世界」を毎日わくわくしながらのぞいているような日々を送っていたのですが・・・そんなある日、アメリカで女性たちが女性たちのために運営しているセックスグッズショップのHPに出会ったのです。
びっくりしました。そこで売られているバイブレーターの形も、色も、そしてそもそもお店の店員が全員女性であることも・・・何もかもに驚きました。たかがバイブかもしれないけれど、バイブひとつでセックスのイメージ、または女性が「背負わされている」性のイメージも変えられるのではないか、だいいちバイブは女性が使うものだし、バイブって実は本当は女性の味方で、女性が性を自由に楽しむのに必要な道具じゃないか! と気が付かされるような思いになったのです。
そこからは必死でした。女性のマスターベーションについて記された『私が私を愛するとき』という本の著者でニューヨークで性のワークショップを行っているベティ・ドッドソンにメールをしたり、会いに行ったり、ニューヨークやボストンやシアトルやサンフランシスコやロスアンジェルスの女性向けアダルトグッズショップにどんどん行ってみました。
ベティ・ドッドソンとの時間 様々なリサーチを経た上で1996年に初めて自分でつくったバイブレーターが「p-Labia」です。ペニスではなく、女性自身の指がバイブレーターになるようなイメージで、アダルトグッズ工場の方にこういうバイブでこういうものでと頼んでつくってもらいました。ところが事件が起きたのです! なんと、バイブが私の手元に届いてはじめて気が付いたのですが、指用バイブレーターに勝手に「亀の顔」を入れられていたのです! なぜこんなことしたのです!? と激怒する私に返ってきた答えは、バイブは「わいせつ物」だけど、「亀の顔」がついていたら「民芸品」としてごまかせるから・・・という理屈でしたが、もう意味がわかりません。もっと猥褻になってるじゃん!! なぜ、亀の顔にしたのか!!! と頭を抱えましたし、名前も勝手に「亀吉」とつけられていたことにも衝撃を受けました。ビジネスのことなど何も知らずにはじめた仕事で、アダルトグッズ業界というのも、まだまだある意味牧歌的で、日本にもアダルトグッズをつくる工場があり、私のような新参者のオーダーも気軽に受け付けてくれるような世界でした(今はもう日本の工場など皆無に等しいのではないでしょうか)。
色々事件もありましたが、今、振り返ると、なんて楽しかったことでしょう。当時、インターネットはありましたが、まだまだインターネットではなく、カタログで注文して下さる方が大多数でした。カタログも、商品をひとつひとつ撮影するお金もなかった私は、バイブの全てをイラストで描き、それに細かい説明文をつけてカタログをつくっていました。全部、手書きです。バイブをどれだけリアルに、だけど下品じゃなく、かわいらしく見てもらえるかを考えていました。また、日本のバイブレーターも少しずつ変わってきていて、色なども工夫されるようになっていました。名前が「覇王伝説」とか「FUCK YOU」とか酷かったので、それを覇王伝説を「ファルコン」とか、「FUCK YOU」を「UFO」とか名前を変えて、こう使ったらいいですよ、というアドバイス入りでカタログをつくったところ、少しずつバイブが女性たひに売れ始めたのです。「人生ではじめてバイブを買います」という女性たちのメッセージと共に。
雑誌でみて電話で怖々注文してくださる女性たちの声を私は今も覚えています。使った後の感想を、手紙に記してきてくださった方の手紙は全て取っています。メールアドレスを持っている女性がまだまだ90年代は少なかった。生の声、手書きの文字の反応に、強く励まされたのです。
一番驚いたのは、当時は、自分よりも若い女性たちに向けて、私が学べなかった性教育のこと、性の安全のこと、プレジャーのことを伝えていきたいという強い思いがあったのに、お客様になってくれた女性のほとんどが私よりもずっと年上の方だったことでした。性のことは生涯を通して私ごとであるのだ、と私はLOVE PIECE CLUBを通じて学ぶことができたました。本当にたくさんのお客様、年上の女性たちに支えられてLOVE PIECE CLUBはスタートしました
「アジュマ」という名前を会社につけたのは、そういう「おばさん」たちにLOVE PIECE CLUBは育ててもらったという感謝の気持ちです。年配の女性たちが幸せな社会こそ、未来を感じられる社会なのだと思います。反対にいえば、おばさんが幸せじゃない社会は絶対にダメ、ということです。
あれから約30年、今はだいぶ変わりました。工学部に通う女性が出てきて女性たちが自らバイブをつくるのは当たり前になってきました。わけのわからないまま、自分がつくったバイブに亀の顔をつけられてた時代がもう「昔昔あるところに、一人のバイブ屋がおったとさ・・・」と大変な昔話を語れるようなくらい遠い時代になりました。今、私たちはフランスやイギリス、オランダ、台湾、様々な国の女性たちの会社と仕事ができるようになりました。こんな時代を私は想像していなかった。ずっとひとりでやっていたつもりが、いつの間にか世界中に女友だちができている。そして女友だちたちがつくったバイブを売っている。バイブを売る仕事を通して、たくさんの女友だちができる時代になったのです。
今、ラブピースクラブは20代から60代まで、様々な世代の女性が働いています。性の仕事は生涯の仕事になると信じられたからこそ、こんな風に続けてこられ、そしてたくさんの女性たちの声があったからこそ続けられてきたラブピースクラブです。
みなさんが楽しいお買い物ができますように。ひとり1本、バイブをもって、楽しく生きましょう!
北原みのり
1970年神奈川県生まれ 1993年津田塾大学国際関係学科卒業 1996年インターネット制作会社を立ち上げ、この年LOVE PIECE CLUBをつくる。以来ずっと女性の身体に関する仕事をしています。今は更年期まっさかり。この世代ならではの悩みや苦しみを、同世代とわかちあうためのグッズも、ラブピースクラブで扱っています。
HERSTORY
ラブピースクラブは1996年にスタートしました。
- 1996年
- 恵比寿にあったクラブ「MILK」で「ラブピースナイト」イベントをはじめる。
- 1997年
- 女性向けのバイブレーター「P-LABIA」を製作。今までになかった指にはめるトイとして、様々なメディアで紹介される。
- 1997年
- 女性の作家たちが描くエロティック小説ラブピース文庫シリーズを出版(河出書房新社)
- 1997年
- 北原みのり「はちみつバイブレーション」(河出書房新社)を出版
- 1997年
- 半蔵門にて女性限定ショールームをオープン
- 1998年
- 青山にて姉妹店「MADE IN LOVE」をオープン
- 2002年
- 南青山にて女性限定ショールームをオープン
- 2005年
- 文京区本郷にて女性限定ショールームをオープン
- 2012年
- エステティックサロン「OLIVE」をオープン
- 2015年
- 株式会社ウーマに社名変更
- 2019年
- ブラジリアンワックスサロン「OLIVE」リニューアルオープン
- 2019年
- 「MOOND by LPC」大丸梅田店にオープン
- 2021年
- 「LOVE PIECE CLUB」ラフォーレ原宿店にオープン
- 2021年
- ajuma booksスタート
- 2023年
- LOVE PIECE CLUB x タレントIMALUラジオスタート