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今さら聞けないフェムケアのこと「デリケートゾーンは専用ソープで洗わなければダメ?」


ラブピースクラブには、女性たちからの様々な困り事の声が届きます。生理のこと、更年期のこと、尿もれや性交痛のこと、セックスレスのこと、オーガズムのこと・・・いろんな声のなかでもよく聞くのが「外性器を洗うのに、専用のソープ必要ですか?」というシンプルな疑問です。
専用ソープなんて必要ないのでは? ボディソープでいいのでは? むしろソープなどつけずにお湯でしっかり流せばよいのでは? たしかに少し前の世代の女性たちは、専用ソープなど使っていませんでしたよね。人類史上初めてともいえる「デリケートゾーン専用ソープ」、本当に必要なの? という疑問がわくのも当然です。 

そこで今回はフェムケアの専用ソープの存在意義について考えてみました!

【デリケートゾーン、本当に専用のソープで洗う必要ってあるの?】


デリケートゾーン。みなさんは、何を使って、どのように洗っていますか?
デリケートゾーンの「洗い方」は、世代によって、文化によって、国や地域によって全く違います。

たとえば日本でデリケートゾーン専用ソープが売り出されたのは、この15年ほどのことです。それまではデリケートゾーンを洗う・洗わないは、育った家庭環境に大きく左右されていたのではないでしょうか。


ある家では母親が「石けんでしっかりごしごし洗いなさい!」と言い、ある家では母親が「触ってはいけません!」と言い・・・結局、洗った方がいいのか洗わない方がいいのかわからない・・・と思う女性は少なくありません。
多くの女性が石けんでゴシゴシ洗ってすごく痒くなったりしみたり痛くなったりした体験をしています。また、何もつけずにお湯だけで流していたら臭くなる一方だし・・・。
いったい何が正解なのか、長い間私たちは知りませんでした。


ヨーロッパでは1970年代からデリケートゾーン専用のソープがドラッグストアでふつうに売られていたそうです。フランスやイタリアなどは、一般家庭でも、トイレの横にデリケートゾーンを洗うビデが設置されていましたが、シャワーは浴びなくてもデリケートゾーンは女も男も子供も専用のビデで洗うことが習慣化されていました。


一方日本では、腟の中を洗浄する商品は昔からありましたが、外性器専用のソープが売られはじめたのは2010年頃です。たった15年前! 最近はフェムテック、フェムケアという言葉が浸透し、デリケートゾーン専用のソープがドラッグストアで安価で売られるようになり、習慣化している女性も増えています。一度専用のソープで洗うとその快適さにびっくりする女性が増えているのだと思います。

それでも、本当にそのソープは必要なものでしょうか? 
なぜボディソープじゃだめなのでしょうか? 
いったいデリケートゾーン「専用」のソープって何なのでしょうか?


ラブピースクラブは「これをしなくちゃだめ!」「外性器が臭くてはダメ!」という女性にプレッシャーを与えずに、女性が心地よく生活するために本当に必要なものとは何かを考えてきました。

多くの人がデリケートゾーン専用ソープを使いはじめている今こそ、今さら聞けないデリケートゾーン専用ソープについて深掘りしていきます!



*フェミニンケアが充実しているロンドンの老舗のドラッグストア「John Bell & Croyden」


【デリケートゾーンは、想像以上に繊細な環境】

デリケートゾーンは、外性器のことを指します。外性器とは、ちょうど股の間にある場所です。

人によってその大きさ形、ひだの大きさや硬さ色、クリトリスや尿道や腟口の位置、毛の量や色も千差万別です。本当にひとりひとり見事に違います。

ただ、形や色が違っていても共通しているのは、外性器の菌や外性器のpHです。同じ女ですものね。




腟のpHは3.88〜4.5、外性器周辺は5.3です。
これは顔や肌よりも酸性側の数値です。
外性器には粘膜や肌をバリアするマイクロバイオーム(菌の集団)が生息しています。主に乳酸菌ですが、少量のカンジダ菌なども含まれています。このマイクロバイオームが外側からの菌を防ぎ、腟周り、外性器を健康に保ってくれます。


pHのバランスが崩れると、マイクロバイオームのバランスも崩れます。

たとえば洗浄力のあるアルカリ性の強い固形石けんでゴシゴシ洗うと、当然pHはアルカリ寄りになっていまいマイクロバイオームのバランスを崩します。一般的なボディソープや弱酸性のハンドソープなども、外性器からしてみればアルカリよりでpHを崩す可能性があります。


マイクロバイームが崩れるとバリアが壊れてしまうので、かゆくなったり、匂いが強くなったり、細菌性膣炎、膀胱炎などの炎症が起こりやすくなったりします。

外性器や膣のトラブルはもちろん外的なことだけでなく、抗生物質投薬によるものや、ストレスや、年齢や治療によるホルモンの変化も関係しています。

だからこそ、そういう内的な要因に振り回されないためにも、外的なケアは外性器のpHにあったソープを使うことが大切なのです。


つまりデリケートゾーンとは、「洗うか洗わないか」ではなく、「何を使って、何のために、どう洗うか」です。


*ロンドンのドラッグストア「John Bell & Croyden」の充実したフェミニンケアコーナー


【「お湯だけで十分」という選択について】

だったらpHの影響ゼロのお湯だけで洗えばいいんじゃない? 自然にまかせる方がいいんじゃない? という考え方もあります。実際にソープを使うとヒリヒリするのでお湯だけで丁寧に洗うという女性も少なくありません。
洗いすぎは乾燥や刺激の原因になり、かえってトラブルを招くことは事実です。


とはいっても、デリケートゾーンは尿や便、経血、おりもの、汗や皮脂、トイレットペーパーなどが毎日毎日付着していきます。そういう汚れや、たまってしまった垢などはお湯だけでは落ちにくいものです。とくに皮脂や排泄物の成分は時間が経つと酸化し、強い匂いの原因になることもあります。

衛生であることは良い菌を守るためにも大切なこと。清潔であること、衛生的であることは、自分自身の尊厳にもかかわる大切なことです。


大切なのは、自然のバリア=マイクロバイオームの環境を守りながら、不要な汚れだけをやさしく落とすこと。その両立こそが、快適な毎日につながります。


【pHだけじゃない。成分のこともデリケートにチェック!】

せっかく専用ソープを使っているのに、何がふつうのソープと違うのかわからない・・・という人もいます。また専用ソープを使っているのに、痒みや炎症が改善したと思えないとモヤモヤしている女性も。


そういうときはソープの成分が、もしかしたらあっていない可能性があります。たとえば、こういう成分が入っているソープはすごく若くて元気なときは大丈夫だけれど、ホルモンのバランスが崩れていたりストレスフルな生活をしているときは注意をした方がいいかもしれません。


①グリセリン → 外性器のマイクロバイオームには微弱なカンジダ菌がふつうにいます。カンジダ菌は糖分を栄養に増殖する菌です。グリセリンは糖質なので、グリセリンを外性器や腟に使うのは避けた方がよいと考えられています。

②パラベン → 保存料として一般的に使われていますが、ヨーロッパでは、女性ホルモンに影響を与えるものとして使用が禁止されています。

③柑橘系のオイルや香料 → 柑橘系は粘膜には刺激が強いのでおすすめしません


また、「〇〇エキス」という植物性のエキスが多用されているソープも、肌の弱い人にはあまりオススメできません。〇〇エキスの中に含まれている保存料は表示義務がないため、知らず知らず化学的保存料が自分が意識しているよりもずっと入ってしまっているかもしれないからです。


【デリケートゾーン専用ソープを使うのは、何歳から?】

何歳からでも・・・そして赤ちゃんからでも、です。
粘膜をゴシゴシ洗ってはいけませんが、腟の入り口の粘膜に刺激がないように便や尿を流していきましょう。適切な洗浄習慣は早いほど自然に身につきます。デリケートゾーンのpHにあわせたソープであれば赤ちゃんの全身に使えるほど刺激がないので安心です。
「ボディソープ、石けん、フェイスソープ、フェムケアソープと何種類も分けるのは大変」という方は、フェムケアソープで全身を洗うという選択も可能です。習慣は、小さい頃からの積み重ねでつくられていきます。


●10代は、とても大切!

思春期はホルモンが急激に増え、皮脂分泌も活発になるため、下着の中のムレやにおい、かゆみなどのトラブルが起こりやすい時期です。このタイミングでフェムケアをする習慣をつけられたらいいですね。

●妊娠中も洗っていいの?

もちろんです。妊娠中はホルモンバランスの変化によっておりものが増えたり、ムレやすくなったり、においが気になりやすくなったりします。敏感な時期だからこそ何もしないほうがいいのでは、と心配になるかもしれませんが、外性器はこれまで通りく洗って大丈夫です。妊娠しているかどうか関わらず腟の中は洗うものではありませんが、低刺激の専用ソープで外陰部を泡でやさしく洗うことは清潔を保つために有効であり、刺激の少ない処方であれば妊娠中の女性も安心して使えます。


●更年期世代のケアはとても大切

更年期に入ると女性ホルモンが減少し、乾燥やかゆみ、ヒリヒリ感が出やすくなります。今まで問題なく使えていた洗浄剤が突然しみるようになることもあり、ここで初めて「合わなくなった」と気づく方も少なくありません。この世代こそ、刺激の少ないやさしいソープを選ぶことが、日々の快適さを守ることにつながります。


【デリケートゾーン専用ソープにはホワイトニング効果もある?】

デリケートゾーンの黒ずみを気にしている女性はとても多いです。下着のすれや、乾燥による黒ずみ、ティッシュでこすったり、手で搔いたりなどの刺激、また加齢などでデリケートゾーンは黒ずんでいきます。

ただ、だからといって安易な「ホワイトニング」はオススメしません。ホワイトニングをうたう成分は、ビタミン系の成分が入っていますが、これは外性器には刺激が強く(レモンの汁を目にいれたらしみるように・・・しみます!)、結果的にpHを崩し、外性器の環境を悪くしてしまう可能性があります。

ラブピースクラブのオススメは、毎日デリケートゾーンのケアをすることこそが、ホワイトニングの近道だと考えます。

適切なソープで洗い、pHを整え、環境を整えていくことで、自然なターンオーバーを促す。きちんと保湿する。そのことで、自然にデリケートゾーンは明るくなっていきます。


【ラブピースクラブおすすめのデリケートゾーン専用ソープ】

ラブピースクラブはフェムケア先進国イギリスのブランド「YES」をオススメしています。
YESは世界的製薬会社ファイザーで化学者として働いていた二人のイギリス人女性が立ち上げたフェムケア専門ブランドです。

「腟の乾き」について真剣に考えた世界発のブランドで、腟の安全、健康を第一に考えた自然の保湿オイル、ローションは世界113カ国の女性でに使われています。


乾きへの対策として定評のあるYESがつくったソープは、粘膜にやさしく、低刺激で、洗えば洗うほどデリケートゾーンの調子が良くなることを実感できるソープです。しっとりとやわらかいソープを毎日使うことで、自然なターンオーバーがうながされ黒ずみが解消され、デリケートゾーンがトーンアップしながら、肌の調子がよくなるのを実感します。

正しく洗うことは、肌をより健康にすること、なのです。


【結論! デリケートゾーンはデリケートゾーン専用ソープで洗う方がいい!】

デリケートゾーンはやはり、専用のデリケートゾーンソープで洗うことをお勧めします。

腟の乾きや痛みは、更年期以降の女性にとっては本当に辛い体験になります。また不潔にしていることで炎症をおこしやすくなると、生活の質がぐんと下がってしまいます。ふだんのケアがとても大切です。

今はたくさんの専用ソープが販売されていて、基本的にはpHはデリケートゾーンに合ったものがつくられています。

ラブピースクラブのデリケートゾーン専用ソープはpHがデリケートゾーン部分に合っていることはもちろんですが、成分もやさしいものを選んでいます。目の周りにも使え、口に含んでも安全であることが証明されているものだけを使うソープがオススメです。

そして外性器でけでなく腟の乾きや外性器のひりつきを感じるときは、シャワー後の保湿もおすすめです。

デリケートゾーンは自然のままほっておくのがベストではなく、「自然の状況を保つためにケアしていくこと」が正解! そうラブピは結論づけたいと思います!



*スージー(左)とサラ(右)は50代で会社を辞め、2005年、女性のために立ち上がりました。20年前のイギリスでは「腟の乾き」について語ることはタブーだったそうです。今ではYESは婦人科で性交痛や更年期の辛さ、がん患者のための腟ケアとして処方されるまでに当たり前のように使われるフェムケアブランドに成長しました。