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ブレンドオーガズムってなに? 〜腟でオーガズムを感じるって本当にあるの?〜

最近、海外のトイブランドから「ブレンドオーガズム」という言葉をよく聞くようになりました。「ブレンドオーガズム」・・・まるで新しい発見のようですが、「膣の中で感じたことない」「男性とのセックスで感じたことない」という女性にとっては、もしかしたら希望となる発見かもしれません!

ブレンドオーガズムとはいったい何? どうすれば感じられるの? 腟でいくってどういうこと? 様々な疑問からブレンドオーガズムについて深めてみました!



■ブレンドオーガズムとは?


ブレンドオーガズムとは、クリトリスとで膣で感じるオーガズムが同時に起きるオーガズムのことです。

1つのオーガズムのようで、実は2つのオーガズムが同時に起きる・・・と考えられていて、より強烈なオーガズムだといわれています。


ブレンドオーガズムはクリトリスと膣の中を同時に刺激することで感じられるオーガズムです。


■プレジャーギャップ指数が示す数字とは?
 セックスでいったことがない女性は多数派?


「セックスでオーガズムを感じたことがない」

「挿入による快感がよく分からない」

こう感じる人は、実は決して少なくありません。

「プレジャーギャップ指数」とはセクシュアルウエルネス業界がつくった言葉で、セックスでオーガズムを感じられる男女のギャップを表します。世界的セックストイブランド「ウーマナイザー」の調査によれば、男性は、相手が女性でも男性でもオーガズムを感じるのは95%以上であるのに対し、女性の場合は、男性との挿入セックスでオーガズムを感じられる割合は6%でした。これは女性どうしでのセックスよりもずっと低い割合です。


この数字が示しているように、挿入のみでオーガズムに達しないことは、ごく一般的なことです。
性に関する多くの研究が、女性はクリトリスへの刺激を通して強い快感とオーガズムを感じることがわかっています。


とはいえ、腟の中での刺激でいけたらもっと楽しいプレジャーが待っているかもしれません。
まずは女性自身が自分の身体について知り、膣の中だけではいけない理由を知り、またクリトリスへの理解を深めることで膣の中でのプレジャーを成長させることもできます。
今回は、そんな考え方について世界中のセクシュアルウエルネス業界からのメッセージを元に、ラブピースクラブがしっかりお伝えしていきます。

■まずは基本! 女性の身体のことを知るともっとわかるオーガズムの仕組み




クリトリスは、外側に出ているのはごく一部で、実は膣を覆うように存在していることが21世紀に入り発見されました。膣への刺激は、実はこの内側に根を張ったクリトリスを刺激することによるオーガズムなのです。


そのため、挿入を通した快感やオーガズムを求めるときにも、クリトリスの存在がやはりとても大切! ということになります。まずは女性のクリトリスを丁寧にやさしく刺激していく。そのことによって膣を多うように神経が通っているクリトリスの根の部分も充血します。膣の内側からクリトリスを刺激することによって、オーガズムが得られやすくなるのです。


膣オーガズムは「膣の奥だけが感じる」のではなく、クリトリスの内部構造(根)を刺激している結果でもあると考えられています。

つまり女性の膣のオーガズムは

★Gスポット周辺が快感の起点になる

★そこにはクリトリスの一部も関わっている

ことがわかってきました。
そこで、ブレンドオーガズムの登場です!


■ “挿入でイケない”女性ほど、ブレンドオーガズムの可能性は高い


女性のオーガズムはクリトリスが大前提! 外側に出ているクリトリスと内側に根を張っているクリトリス、この2つを丁寧に刺激することで深いオーガズムが得られます。これが「ブレンドオーガズム」です。


膣への刺激だけでオーガズムが起こる人は少数であり、身体の構造としても、挿入だけで十分な快感を得られることは稀です。そういう事実がわかってきたこととともに、近年セクシュアルウエルネス界からブレンドオーガズムが注目されています。これは、膣内の敏感な部位とクリトリスへの刺激が同時に働くことで、全体的な快感が深まる反応や状態を指します。


挿入だけでは感じない、という女性にとっては特に、ブレンドオーガズムを発見する楽しさがあるはず!


■ブレンドオーガズムはどんな風に感じるの?


ブレンドオーガズムは膣だけで感じるものややクリトリスだけで感じるオーガズムよりも強烈です。

膣とクリトリスの両方が同時に刺激されるため、オーガズムの時の痙攣が深く、膣の中も深く脈打ち、またスキーン腺による射精に似たような反応もあります。スキーン腺による射精に似た症状は、Gスポットが刺激され、尿道両側のスキーン腺も同時に刺激されることで起こるもので、日本の暴力的なポルノなどで女性器を無理矢理刺激し放尿させることを「潮吹き」と呼んでるような類のものではありません。そもそも尿ではありません。




オーガズムは体が解放され、深い喜びを感じられる体験です。自分一人で、またはパートナーと深いプレジャーを得られるための工夫やトイをご紹介します。


■セルフプレジャーでブレンドオーガズムを味わう!


女性がオーガズムを感じるために、トイは本当におすすめです。
というのも、男性が性器を握ってこすればよいのと違って、女性の場合はゆっくりと刺激し、ぬらし、そのあと持続的に規則的なやさしい刺激が必要になるからです。指だけでも上手にできる人はいるけれど、一人の場合はトイを使うと、より自分の感覚を知ることができ、楽しみ方への距離が一気に縮まります。


必要なのは水溶性のやさしいジェル。クリトリスにすこしつけてクリトリスをやさしく指で刺激・・・その後にお好みのバイブレーターをあてたりなどして、少しずつ刺激していきます。

またそれと同時に、たっぷりとジェルを膣入り口につけて、膣入り口をゆっくりとマッサージしていきましょう。バイブがあれば、バイブレーターの先端を膣の口をあけるように少しずつ刺激していきましょう。入れたり出したりせずに、あくまでも入り口をゆっくりと。クリトリスが充血し勃起し、膣の中が次第になっていくのを感じてください。




■男性パートナーとブレンドオーガズムを目指すとき


男性のパートナーとセックスするときは、なによりも手と指と舌が大切です! ペニスではなく!
セックスで挿入を始める前に、まず指を入れて、おへそに向かって「こっちへおいで」という動きをさせましょう。指は事前に丁寧に洗い、爪垢などがない清潔な指であることが条件です。指を入れながら口や舌でクリトリスを刺激します。やさしくキスをし、舌先で舐め、ゆっくりと刺激します。最初はゆっくりとした動きから始め、速度や圧力を徐々に上げ、上下運動や円を描く動きを加えていきます。

挿入するときは、女性が下になった状態で、男性パートナーはペニスを挿入します。この時にペニスをピストンするのではなく、上下運動させるようなイメージで挿入することがコツです。クリトリスを男性に密着させて常にクリトリスにやさしい刺激、圧迫があるように挿入します。難しいときは、ペニスにつけるトイをつけることをおすすめします。




男性パートナーの挿入でブレンドオーガズムを目指すときに大切なのは・・・

1:女性身体への関心を丁寧にもつこと。

2:クリトリスを理解し、クリトリスを第一に考えること。女性は膣で感じるもの、という思い込みを捨てること

3:時間をかけること。女性の身体は急激に勃起しません。ゆっくりとやさしく丁寧な刺激によってオーガズムの道がつながります。


■女性パートナーとブレンドオーガズムを目指すとき


ペニスではなく指での刺激でブレンドオーガズムは感じられます。
ディルドを使う時も、激しいピストン運動はせず、クリトリスに密着させるように円を優しく描くように動き、クリトリスを意識する動きが大切!

指を入れながらクリトリスをキスするなどすることで、深いブレンドオーガズムに達することができます。

この時に、水溶性の膣に安心のローションをたっぷり使うと、より快感が深まるのでおすすめです!


デンタルダムを使うことで、よりセイファーなセックスができます。



■あたりまえのことだけれど。セックスをする時にブレンドオーガズムよりも大切なことは・・・

ブレンドオーガズムを求めるあまりに、大切なことを忘れないようにしましょう。当たり前のことですが、性は人間の尊厳に直結することです。だからこそ、安全であること、安心していること、意思が尊重されている関係が大切です。

  • 無理をしない

  • 痛みや不快感を我慢しない

  • 気持ちや希望を伝える

  • 同意が絶対にあること


これは体位や角度よりも大切なことです。ブレンドオーガズムの深い深いプレジャーを楽しみながら、セルフプレジャー、パートナーとのセックス、思う存分楽しんでくださいね!