電マの歴史、それは女性のマスターベーションの歴史です
「電マ」・・・実はラブピースクラブでは一時期取り扱いを止めていたことがありました。
というのも、2000年代頃から電マがAVで使われてきたこともあり、男性に電マ使用を強制されたりなど、辛い思いをした女性が多発したからです。本当に酷いですよね。なにより電マは使われるモーターが一般的なプレジャートイとは別格に大きいので、乱暴な使い方、強引なあて方によっては、女性にとってはプレジャーと縁遠いものになってしまうこともあります。
ただそもそもバイブーレーターの歴史をたどると、そこには常に電マがあったのは事実です。
もともとバイブレーターがなぜ誕生したのか。
1999年に出版された「The Technology of Orgasm :Hysteria」(Rachel P Mines) という本には、「バイブレーターは女性のヒステリーをおさめるために19世紀後半のイギリスで開発された」と記されています。また、映画『ヒステリア』(2011)ではイギリスの参政権運動を戦った女性たちとバイブレーターの歴史が、女性をエンパワーメントする物語として語られています。
「ヒステリー」が「女性の子宮が身体をかけめぐって女性が感情をコントロールできなくなる」と信じられていたヴィクトリア時代のイギリスで、女性が男性医師の前で下着をぬいでクリトリスにバイブレーターをあてられていたということ自体が疑わしい、という声もあり、本当にヒステリーの治療としてバイブが発明されたのかどうかは諸説ある・・・というのが正しい見解かもしれません。
とはいえ、この時代にバイブレーターが発明されたのは事実です。そしてそれはすぐに小型化され、1900年頃(明治時代です)には「健康グッズ」「美容グッズ」としてヨーロッパやアメリカの女性たちが家で使うものになっていきました。
これはSANAXという会社が開発したバイブレーターの広告です。
19世紀の終わり、産業革命によるテクノロジーの発展とともに、バイブレーターは誕生しました。
「バイブレーター」という言葉にセックスグッズのイメージはもちろんありません。これを使うと、全くの神経が刺激されて元気になる、というように、健康グッズとして販売されたのですが・・・家庭の中でどのように使われていたのか・・・はわかりませんよね。
20世紀頭に映像技術が進化すると、1920年代頃から「ブルーフィルム」というエロティックな映像がアメリカでつくられるようになります。そこでバイブレーターを使ってマスターベーションする女性が描かれていたと、「The Technology of Orgasm :Hysteria」(Rachel P Mines)では記されています。
事実だとしたら・・・バイブレーターを使った女性の歴史は、100年以上にわたっている・・・ということになります。そして元祖バイブレーターとは、今でいう「電マ」なのです。
【アメリカのセックスグッズショップで大人気! 日本の電マ】
実はアメリカでは、一番売れているセックスグッズは「電マ」と言われています。
その理由の1つに、電マ=セックストイ、という歴史が長かったこともあるのでしょう。

これはアメリカの有名なセックストイショップのベストセラー電マです。メーカーはHITACHIで 日本製だよ! というのがベストセラーの理由の1つ。アメリカのアダルトグッズ業界の人は、日立をたぶん、電マのメーカーだと思っているのではないか・・・と思うほど、HITACHIはセックストイショップで大人気です。日本の電マは音が静かで、パワフルで、壊れなくていい! のだそうです。とはいえ・・・これ、日本のアダルトグッズショップでは売られていないのではないでしょうか・・・。
【電マを選ぶ理由】
電マのよいところは、実はたくさんあります。
💖 服を着たまま楽しめる!
これは実はとても大切なことかもしれません。
セルフプレジャーをするのに下着をおろしたり、バイブを洗ったりするのが面倒・・・という時ってありますよね。
電マは、下着や服の上からあててもパワフルです。直接肌にあてたくない方や、服の上から使いたいという方にはオススメです。
💖パワーがすごい
とにかく電マのパワーは強いです。もともと腰や肩のマッサージに使うように、大雑把な大きなモーターを力強く振動させるのが一般的でした。これは神経がはりめぐされているクリトリスには刺激が強すぎます。だからこそ服の上や、下着の上から使う方がモーターの力を緩和させることができて使いやすいです。服の上からでも振動が身体の奥深くに入るほど強いので、パワー強めが好きな女性にはオススメです。
もともと電マは、電源コードをコンセントに差し込んで使うものでした。そのため、他のバイブとは格段に違うパワーがありましたが、最近は、USB充電などのものもでてきて、パワーも調節できるようになっています。パワーだけで選ぶなら電マがオススメですが、電マでも弱めのバイブレーションを楽しめることができます。
💖あてる面が大きい
電マは点ではなく、大きなヘッドでクリトリスにあてるものです。股に挟んで使うこともでき、強いバイブレーションを楽しめます。
【電マの進化】
電マを肩こりで使う人よりも、プレジャーで使う人が圧倒的多数。だからもう、この際タテマエはいらないですよね、プレジャーグッズとしてもっと進化させましょう! というのが電マの今、です。
電マは完全防水でお風呂でも使え、水洗いでき(昔は電源コードがついていたので、絶対に無理でした)、電マにサイレント機能がつき(電マは家が揺れるほどうるさかったですよね)、電マのバイブにバリエーションが生まれ(バイブのリズムが楽しめるようになりました)、電マの素材がシリコンになり肌触りが良くなりました。
様々なトップブランドが電マの改良を重ね、21世紀バージョンの電マが誕生しました。ラブピースクラブでも世界各国から、クリトリスに直接あてても痛くなく、安心して使える電マを紹介しています。ただ・・・あまりにも厳選しすぎて、電マが今、3つしかないのですが、それでも厳選した電マです。是非チェックしてください。
【ラブピースクラブの電マ SWITCH 】

地球上で最もラグジュアリー、最も機能的、最も独創的な電マ「スイッチ」
スウェーデンの人気ブランドLELOの2025年最新の電マです。
素晴らしいのは、電マなのに挿入できるバイブであること。ヘッドにエロティックな波状の凹凸がついていて、ローションをたっぷりつけて使うことで舐められているような繊細な刺激を感じられます。さらに、持ち手部分に角度がついていて、挿入できます。
ありそうでなかった最高級電マです。
服の上から全身のマッサージをしたい時にも、セクシーに楽しみたいときにも、ライフスタイルにあわせた楽しみの幅が広がる電マです。
【ラブピースクラブの電マ ル・ビズ】
これは何・・・と立ち止まってしまう、不思議な形の電マです。
電マとうたってはいますが、最も電マらしくない電マでもあります。
でも、こんな風に自立する電マは世界に1つだけです。
鍵穴のような形。秘密の鍵穴をあけて、新しいプレジャーの世界に飛び出していけるような、そんなわくわくがつまっています。
難解で、圧倒的にユニークで、愛らしい・・・フランスで企画されたフレンチ電マの魅力、ぜひ試していただきたいです。
股にはさんだり、肩にあてたり、全身マッサージに使ったり、服の上から、お風呂の中で・・・全く「アダルト感ゼロ」の美しい電マをぜひ手にとってみてください。
【ラブピースクラブの電マ スマートワンド 】
伝統的な電マのパワフルさを維持したまま、ラグジュアリーな美しい電マにしたLELOのスマートワンドです。女性が寝た状態で使えるように考えられて、重くなく、使いやすいカーブで片手で操作できます。ラグジュアリーなボディマッサージとしてもお使いいただけます。腰や肩、首筋など、こりを解すことももちろんオススメします。
いかがでしたか?
19世紀後半に誕生した「バイブレーター」。
バイブレーターの歴史は、電マの進化の歴史でもあります。人類で最初にバイブレーターでマスターベーションした女性は、どんな人だったのでしょう?
ラブピースクラブは女性の尊厳を大切に考えています。暴力的な要素のない、女性の身体とプレジャーを真摯に考える電マをこれからも厳選してご紹介していきます。
19世紀の女性と、21世紀を生きる私たち。バイブを使う理由はきっとそれぞれ一人一人・・・だけれど、達するところはいつも1つです。深い深いオーガズムの世界へ。バイブレーターを使って、到達しましょう!
*皆さまのご感想や、電マにまつわるエピソードなどお待ちしています!
ご連絡先はコチラ love@lovepiececlub.com



