LOVE PIECE CLUB JOURNAL Vol.21 クリトリス辞典 クリトリスの歴史からクリトリスに最適の体位まで
LOVE PIECE CLUB JOUNAL、これは世界中の女ともだちから、あなたへ届くラブレター。
LOVE PIECE CLUBは、女性が自分を大切にし、安心して性を楽しめる世界を願って、30年にわたりフェムケアやセックストイを届けてきました。
この連載では、世界中から出会ったブランドたちの魅力と、その奥にある“思想”や“感性”を少しずつ紐解いていきます。
今回はフランスのPuissanteから。女性と男性がセックスで得られるオーガズム率には大きなギャップがあり、国を問わず、女性の多くが男性とのセックスでオーガズムを得ることは難しいことがわかっています。ギャップを埋めるためには・・・やはりクリトリスへの知識が不可欠でしょう! ということで、Puissanteのチームが性科学をひもとき、クリトリスの発見の歴史とクリトリスオーガズムのためのアイディアを紐解きます。

【女性のオーガズムとクリトリス】
女性のオーガズムは、今でも多く謎に包まれていますが、一つ確かなことは、クリトリスが究極の快感に重要な役割を果たしているということです。
この記事では、長らく影に隠れてきたクリトリスにスポットライトを当ててみたいと思います。
クリトリスの歴史を振り返り、いくつかの誤解を解き、クリトリスを最大限に刺激するための最高のアドバイスをご紹介します。
さあ、私たちの快楽の源を取り戻しましょう! (*本記事で共有する情報は教育目的であり、いかなる場合も医療アドバイスに代わるものではありません。痛みや不快感が持続する場合は、医療専門家に相談してください。)
【クリトリスの発見と解剖学】
2017年、(フランスの)中学2年生向けの生物学の教科書のうち、女性の臓器の深い構造について触れているものは8冊中1冊だけでした(日本では一冊もありません!)。これは、女性のオーガズムの歴史そのものを反映している数字です。
クリトリスの歴史は、複雑です。
古代には、クリトリスは子供を作るのに役立つと考えられていたため注目されていたと言われています。ところがその後、クリトリスの存在は人類の歴史から徐々に忘れ去られていきました。変化が訪れたのは、ルネサンス期です。この時代、解剖学が発達し、女性の性器に対する見方が変わったと言われています。
1550年頃、イタリアの解剖学者マッテオ・レアルド・コロンボが、クリトリスを女性の快楽の座と初めて表現したことが記録に残されています。
彼の著書『De re anatomica』では、クリトリスは陰茎と同様に硬くなる性質があるとして、陰茎と比較している箇所があります。
とはいえ、その後、18世紀から19世紀にかけて、クリトリスは常に危険視されてきました。
古代では女性の快楽にとって極めて重要であると見なされていたはずなのに、中世ヨーロッパでは、堕落の象徴であったり、未熟さの象徴のように考えられるようになっていきました。特に女性がクリトリスによってオーガズムを得るということは、未熟であり、また性的逸脱の兆候だとすら言われてきたのです!
そんなクリトリスに対し変化が訪れたのは1998年、オーストラリアの泌尿器科医であるヘレン・オコンネルが初めてクリトリスの完全なX線撮影を行ったときです。彼女はクリトリスの重要性と複雑さを、その研究によって明らかにしました。クリトリスは私たちが考えていたよりもはるかに大きく、球根状で長さ10センチもあることを示したのです。この実験は2005年に論文として正式に公表され、世界中で知られることとなりました。

また婦人科医であり超音波検査技師でもあるオディール・ビュイソン博士は、「クリトリスは複合器官であり、女性の快楽を理解するには、その内部と外部のすべての部分を考慮しなければならない。クリトリスと膣の区別は人為的なものである。」と述べています。
ヘレン・オコンネルもオディール・ピュイソンも共に女性の研究者です。女性の研究者が当たり前のように活躍できる時代になってようやく、クリトリスの全貌が理解されるようになったのです。
【フロイトっていったい何者? 女性のセクシュアリティの敵?】
オーガズムとクリトリスの歴史に、「不感症」の問題を避けて通るわけにはいきません。
フロイトによって広められた「不感症」の概念は、私たちの性に対する考え方の中で非常に広く浸透しており、女性の価値や女性らしさを判断するための基準となっています。
フロイトの理論は、オーガズムに対するこのプレッシャーに拍車をかけました。精神分析学の父とされるフロイトは、膣でのオルガスムに達することができないことは病気であると考えていました。彼によれば、女性は男性を羨ましく思っているとされました。なぜなら、女性のクリトリスは男性器に比べて小さいからです(ばかばかしい)。
さらにクリトリスによるオーガズムは未熟さの証であり、少女が感じる性的快楽であるとされていました。実際には5人に1人の女性しか、クリトリスを刺激せずに膣への挿入だけでオーガズムに達することができないことを考えると、フロイトのそれは驚くべき主張です。
女性の性は複雑で個人的なものです。今こそ、クリトリスに関する古臭いタブーから解放され、それを私たちの快楽の最高の味方にする時です。
さようなら、フロイト。

【中イキVS外イキの神話】
今日でもクリトリスオーガズムと膣オーガズムを明確に区別したがる傾向はあります。
膣の快感は、膣壁やGスポットの刺激と関連付けられることが多いです。しかし、Gスポットの存在と重要性は依然として議論の的となっています。そのため、Gゾーンという考え方が用いられています。Gゾーンは、膣壁、尿道、スキーン腺、クリトリスの内部、子宮入口を統合した領域です。
この二つのオーガズムは、実際にはどちらもクリトリスの刺激によるものです。一方は外部への直接刺激、もう一方は膣を介した間接的刺激です。
女性はどちらかのカテゴリーに分類される存在ではありません。それぞれ独自の感性と欲求を持っているのです。
【クリトリスを刺激するには・・・】
何よりもまず、クリトリスの複雑さと、あなたの体との相互作用を理解することが重要です。クリトリスは、外から見える単なるボタンではなく、肉眼で見える亀頭よりもはるかに広い範囲に広がっています。
まず、クリトリスの亀頭に軽く触れ、円を描く、軽くたたく、撫でるなど、さまざまな動きを試してください。
亀頭の刺激だけに限定しないでください。挿入が好きで痛みを感じない場合は、クリトリスの内部を探ってみてください。Gスポットは膣の入口から約5から8センチ、恥骨の下に位置しています。指を膣に挿入し、へそに向かって少し上向きに曲げることで触れることができます。
人それぞれ反応は異なります。時間をかけて自分の体を理解してください。
■クリトリスを段階的に刺激する→性感帯とは、やさしく触ったときにびくんと、快感をもたらすような部分です。一般的には乳首や、恥骨、首筋、腰、せなか・・・など。私たちの皮膚そのものが興奮している時は性感帯になるともいえます。自分自身の性感帯を探ってみましょう。
■想像力を働かせる→脳は快楽の真の器官です。画像、音、記憶などは性的興奮を高めます。
■舌を使う→オーラルセックスでは、舌の柔らかさと湿り気がクリトリスに適しています。好みはしっかり伝えましょう。
■トイを使う→バイブレーターを使うのも良い方法です。トゥーピーのような小型バイブレーターは、直接的な刺激を与えます。
吸引技術を使ったクリトリス吸引器、Coco2は、クリトリスに直接触れず柔らかな快感をもたらします。ミニココは、携帯性に優れたクリトリス専用アイテムです。(ラブピとしてもオススメです!)
【クリトリスを刺激するに適した体位】
1位 69 → 指や舌で愛撫しながら、互いに快感を与えることができます。

2位 正常位 → 脚を閉じる、立って行うなどの工夫で刺激が増します。

3位 座位→ 密着させてクリトリスを刺激できます。

4位 はさみ→ 脚を交差させ、摩擦でクリトリスを刺激します。

5位 騎乗位→上になることで動きと圧力をコントロールできます。

もちろん!挿入セックスの前にはオーラルセックスは必須ですよ!
私たちのアイディアがクリトリスの快楽をさらに深める助けとなれば幸いです。クリトリスに愛情を注ぐことは、自分自身への愛情を注ぐことでもあります。そしてそれは健康にも良いことなのです!
いかがでしたか? フランスの女性からのパワフルなクリトリス礼賛記事。ぜひご感想もお待ちしています。これからも私たちが自分の身体を思い切り楽しめるためのアイディア、これからもたくさん発信していきます!

