LOVE PIECE CLUB JOURNAL vol. 8〜胸からはじまる、もうひとつのオーガズム〜 PUISSANTE from France
LOVE PIECE CLUB JOURNAL vol. 8〜胸からはじまる、もうひとつのオーガズム〜 PUISSANTE from France
LOVE PIECE CLUB JOURNAL
これは、世界中の女ともだちから、あなたへ届くラブレター。
わたしたちLOVE PIECE CLUBは、女性が自分を大切にし、安心して性を楽しめる世界を願って、30年にわたりフェムケアやセックストイを届けてきました。
この連載では、世界中から出会ったブランドたちの魅力と、その奥にある“思想”や“感性”を少しずつ紐解いていきます。
第8回はフランスのトイブランド「PUISSANTE」が送る、胸で感じるオーガズムについてのお話です。
わたしたちの快感は、クリトリスや腟だけに宿っているわけではありません。
女性のからだには、まだ知られていない“気持ちいい”の可能性がたくさん眠っています。
そのひとつが、「オーガズム・ママール(mammaire)」と呼ばれる、胸や乳首への刺激によってもたらされる快感。
今回は、そんな新しい快感の扉をそっと開いてみましょう。
胸で感じるって、どういうこと?
まずは胸のしくみから。
乳首や乳輪のまわりは、とても繊細で神経が集中しているエリアです。
やさしく触れるだけでも、からだの中を伝って脳へと信号が届き、快感のスイッチが入ります。
実はこの神経信号、クリトリスや腟の刺激と同じく、脳の「性感覚」をつかさどる領域(体性感覚野)に届くことがわかっています。
このルートがあるからこそ、乳首からもオーガズムに至ることがあるのです。
この“胸で感じる”感覚には、まだまだ知られていない魅力が詰まっています👇
脳がつくるオーガズム?
アメリカの神経科学の研究では、乳首を刺激したとき、クリトリスや腟を刺激したときと同じ脳領域が活性化することが、MRIによって確認されました。
研究参加者は、40秒間ずつ自分の胸や性器を刺激し、その間の脳活動をスキャン。
結果は明確で、「脳がオーガズムをつくっている」ということが裏づけられたのです。
つまり、快感は“からだだけ”の問題ではなく、想像力や心の状態が大きく関わっているということ。
夢のなかでオーガズムを感じる女性もいるように、「脳=性感帯」という考え方もあながち間違いではありません。
どんなふうに感じるの?
「胸からはじまって、全身にふわっと広がるような感覚」
「じんわり温かくなって、ゾクゾクする」
「意外だったけど、深く心地いい」
なかには、「胸のなかで何かがはじけるような感覚」と語る人も。
セクシャルコーチのマリア・フブマンは、「局所的なのに、爆発的な気持ちよさ」と表現しています。
妊娠中の女性は特に感度が高まる時期で、ホルモンの変化によって、胸が“快感の中心”になることも。
また、乳首の刺激で分泌される「オキシトシン」は、愛情や幸福感を高める“幸せホルモン”。
ここを大切にすることは、自分の心とからだを満たすケアにもつながっていきます。
胸からの快感を高めるヒント
1. 雰囲気づくりからはじめよう
心地よく過ごせる空間は、感覚をひらく第一歩。
お気に入りの音楽ややわらかい灯り、アロマなどで五感を満たす環境を整えましょう。
スマホはオフ、予定もなし。あなたの“今”に集中する時間に。
2. やさしくマッサージを
乳首を中心に、円を描くようにやさしくなでてみて。
強弱をつけたり、両手でやさしく包んで圧をかけると、血流がよくなり感度も高まります。
マッサージオイルを使うと、さらに心地よいリズムが生まれます。
3. 温冷で感覚を研ぎ澄ます
氷や冷たいタオルで乳首を冷やしてから、ふっと息を吹きかける──
この温冷のギャップが、想像以上に官能的。
パートナーがいるなら、口に含んだ氷で乳首をなぞる…なんてプレイもおすすめ。
温感ジェルやホット系ローションを使えば、からだ全体を温めながら楽しむことも。
4. 指やピンチでバリエーションを
指で軽くつまんだり、ひねったり。
人によって感度は違うから、自分にとって心地よい“ちょうどいい強さ”を探して。
さらに刺激を求めるなら、乳首用のピンチ(ニップルクリップ)も試してみて。
調節できるものや、装飾がついたデザイン性の高いものまでさまざま。
見た目も楽しめるアイテムは、セルフプレジャーの時間に彩りを添えてくれます。
5. 舌や口での刺激もおすすめ
舌で乳首やそのまわりをなめたり、湿ったところに息を吹きかけたり。
温かさと冷たさのコントラストがクセになる人も。
甘噛みは慎重に。刺激が強すぎると逆効果なので、反応を見ながら少しずつ。
胸だけじゃない、他の性感帯とあわせてみて
乳首と同時に、クリトリスや腟、アナルを刺激してみると、感覚のつながりがより深まります。
快感のネットワークが育っていくことで、オーガズムへと導かれやすくなるのです。
これは、からだと心を“つなげる”練習。
新しい快感に出会うきっかけにもなります。
セックストイで、さらに世界を広げて
バイブレーターなどのセックストイは、オーガズムに必須ではありませんが、
「ちょっと試してみたい」「もう一歩深く楽しみたい」と思ったときの良き相棒に。
たとえばPuissanteの《Toupie(トゥーピー)》は、胸のカーブに寄り添う形状で、
面と点の両方の刺激が楽しめる設計。
ゆっくり全体に当てたあと、乳首だけに振動を集中させていくと、まるで波が押し寄せてくるような感覚に。
“胸で感じる”という新しい快感は、
からだの仕組みを知り、自分の感性を育てていくためのひとつのステップ。
わたしたちのなかには、まだ出会っていない気持ちよさが、静かに眠っているかもしれません。
やさしく胸にふれて、その扉を開いてみませんか?