世界中のプレジャーグッズが集まるエロスペインに行ってきました。
世界中のプレジャーグッズが集まるエロスペインに行ってきました。
5月26日から3日間にわたって、スペインはバルセロナで、世界中のアダルトグッズのメーカーが集う「EroSpain」という見本市が開かれ、ラブピースクラブも参加してきました。 世界のアダルトグッズの流行がわかり(ええ、流行があるんです!)、最新の情報が得られる貴重な機会です。
バルセロナの西の玄関口と言われるエスパーニャ広場にある見本市場。日本では少し考えられないことですが、こんな歴史ある建物の中でEroSpainは行われます。なぜか夜の写真しか撮っていないのですが、これはスペインの夜21時頃の景色。陽の長いスペイン、まだうっすらと明るい、夜の始まりの時間帯です。
まず私たちが向かったのは、もちろんウーマナイザーのブース。
商品がただ並べられているブースとはひと味違って、ブースがそのままステージになっていました。
写真に写っているのは、アメリカから来たセクソロジスト。ウーマナイザー最新機種「エンハンス」について語っています。エンハンスのモニターになった女性100人全員(国籍・年代は様々)が100%の女性がオーガズムに達したという驚きの報告を読み上げています。
先日ラブピースクラブで発売したばかりの男性向けウーマナイザー「アークウエーブ」の発表も、同じブースで行われていました。
ウーマナイザーは、1つ1つの商品を少人数のエンジニアたちが時間をかけて開発し、さらにモニターによるフィードバックで改良していくという過程を丁寧におこなっています。スピーチでは開発の過程についてマニアックに語られます。
こう見ると「アダルトグッズ」の見本市というよりは、フツーにスマホの見本市にいるかのよう・・・
ウーマナイザーはドイツ人の夫婦が個人的に開発したプレジャーグッズです。
それが今は、世界で一番人気のあるブランドとして成長しました。
日本で初めてウーマナイザーを紹介したのはラブピースクラブということもあり、夜はウーマナイザーが主催するパーティーに招かれました。それこそ世界各国からウーマナイザーのディストリビューターが集まるパーティーです。
食事をしながら「ウーマナイザーの吸引のアイディアは何からヒントを得たか?」とか、ウーマナイザーに関するマニアックなクイズが出され(この答えは別のブログで後日!)、優勝者にはバルセロナ産のワインがプレゼントされるというゲームが繰り広げられたりと、ウーマナイザーらしい暖かく優しいパーティーでした。
さて、EroSpainには、文字通り世界中から、有名なバイブメーカーが集まります。
ラブピースクラブが一押しのブランド「DAME」もニューヨークから来ていました。
Made by Women For Women
まさにラブピースクラブが目指している世界観です。
先日発売した洗えるDAMEの防水シーツ「セックス・ブランケット」が発売直後にすぐに完売してしまったことを伝えると、アメリカでも同様のことが起きていて、予想を上回る反響だとのこと。セックスの時に「あったらいいな」と思うことって、世界共通なのかもしれませんね。アメリカでも全て完売してしまい、次回入荷は8月になるそうです。
また最近、なぜかペニスリング「HUG」がすごく売れています。男性の根本につけて使うものですが、激しいピストン運動をしなくても男性の快感が深まり、そして男性の根本にバイブをつけることで女性にも振動が伝わり、優しく深いセックスが楽しめると評判です。こちらもアメリカでも在庫切れという人気ぶり。6月後半には入荷予定です。お待ちくださいね!
DAMEは、工学部出身の女性が立ち上げたブランド。ありそうでなかったプレジャーグッズを開発するのが得意なかっこいいブランドなのです!
お次は、私たちの大好きなフランス🇫🇷のPuissante(ピュイサント)。パワフルという意味のブランドです。
Puissanteは新商品として、フェムケア用のリップクリーム(カレンデュラをつかったナチュラルな保湿クリームです。すごく良い感じ!)、骨盤底筋群を鍛えるボール(写真に写ってない・・・)と、メノポーズ、PMS、そして女性の性欲を高めるサプリを出してきました。
「アダルトグッズ業界」とは言いますが、こちらの感覚は「セクシュアルウェルネス業界」。性の健康に真面目に取り組む真面目な仕事として、男女比もどちらかといえば女性が多いくらいの世界です。Puissanteの新商品にも多くの人が関心を持って集まっていました。ラブピでも8月を目処に発売予定です。お待ちください~。
プレジャーグッズにもお国柄って本当に出るなぁと思うのですが、フランスは、香りのよいマッサージオイルや、質の高いローションのブランドがとても多いです。多すぎて何を取り扱ったらよいのかすごく迷いながらも、私たちが一押しでオススメしているのがexsensです。
ナチュラルな成分で、香りも美しく、ボトルも可愛い。
大好きな人と一緒に楽しもう!というコンセプトで女性たちがつくったexsense(エクスセンス)は、ハッピーな気持ちが深まるお守りのようなマッサージオイルです。
新商品は、お酒のような、香水のような、、、楽しさがつまったデリケートゾーン専用のマッサージジェルです。こちらも夏頃に取り扱い予定です。楽しみにしていてくださいね!
そしてアメリカからはCRAVEが来ていました。サンフランシスコのCRAVE、セールスマネージャーのRachel、すごくカッコイイですよね!
CRAVEではマドンナがインスタで紹介していたネックレス型のバイブレーター「Vesper」のミニ版が出ていました。
バイブって、大きくするのは簡単だけど、小さくするのは難しいのだそうです。まるで小指サイズまで小さくなったVesper Mini 振動の強さは変わらずで、よりスタイリッシュになっています。
そして老舗のLELO。
スウェーデン発、バイブ界のシャネルと呼ばれている最高級ラグジュアリートーイブランドです。
なんだかね、やはり別格な雰囲気なのです。見本市なのに、ウエルカムな感じが全くなく、ちょっとツンとしている感じで、その冷たさがちょうどよい気高さで良い感じです。バイブのデザインは問答無用に他社を圧倒していて、やっぱり特別感があるのです、LELO。
LELOもラブピが日本で最初に紹介したのでした。もう25年も前のことです。
少し疲れたら会場の中のこんなカフェスペースでお茶をしたり。
外にはキッチンカーが数台来ていて、ピザやバーガーなどのランチが充実しています。
写真からも伝わるかと思うのですが、見本市ですがぜんぜんざわざわしていなく、ゆったりとしていて、雰囲気がとてもいい。
さて! 今回のEroSpainで最も話題になっていたのが、FunFactoryでした。
FunFactoryはドイツ発のブランドです。創業1996年と業界一の老舗です。
FunFactoryの創業者も、ウーマナイザーと同様に、女性のプレジャーのために妻と会社を起こし、その優れたデザイン性と機能性で、ドイツのフランクフルト空港にお店を出すくらいにまでドイツのプレジャーグッズ業界を牽引してきました。
ただ昨年FunFacotyrの創業者が会社を手放し、新しいオーナーがFunFactoryをリブランドすることになったのです。さぁどんなブランドになるのか?!
ブースはこんな感じでした。リブランドの日本正式リリースは秋を予定しているので詳しくは言えないのですが、商品数が3倍くらい増えていました。
FunFactoryといえば、世界最強のピストンバイブ「ストロニック」で一世を風靡したのですが、ストロニックの技術を多様したバイブが20種類くらい出ていたのです。
あまりの商品数、そしてエロスペインの中でも1、2位を争うスペースの広さで存在感を放っていました。日本でもストロニックバイブは根強い人気があります。今、リブランド最中ですので、FunFactoryの商品が品薄気味なのですが、ストロニックファンの方、楽しみにお待ちください。
というわけで、世界最大規模のアダルトグッズ見本市EroSpain。3日間かけて行われる見本市ですが、毎晩のように夜にはパーティーがあり、様々な会社の人が共に集い、語りあい、親睦を深め、私たちが今どこにいるのか、世界はどこに向かおうとしているのか、あなたの国はどうなのか、セックスの文化はどう違うのか、何が今売れているのか、何が求められているのか・・・そんなことを語り合う時間になりました。
世界は今、戦争が起きていて、激しい分断に晒されていて、経済的にもすごく調子のいい国などは本当に限られていて、決して明るい空気ではない。それでもなのか、だからこそなのか、性を真面目に、優しく、平和に捉え、国境を越えて語り合うことの大切さを実感します。
ラブピもそんな世界の空気を、日本に暮らす多くの女性たちにしっかり伝えていきたい! と思いを新たにした旅になりました。
最後まで読んでくださってありがとうございました〜!
最後の写真は、少しだけ疲れて、会場の外に出て会場を見ながらのコーヒーとシナモンロール。画面左側に「EroSpain」の大きな旗、見えますか? プレジャーも含めた性の健康を、バルセロナの歴史ある見本市場で開催できる社会を少しうらやましいと思いながら、バルセロナのシナモンロール、ものすっごく美味しかったです。